ヘルニア



ところでこのヘルニア・・・どのような病気であるのか、きちんとお分かりになっていますか。お子様でしたら、まだ聞いたことがないかもしれませんが、ある程度の年齢のかたでしたら、一度や二度は必ず聞いたことがあるのではないでしょうか。その状態というのは、本来、体内のあるべき場所に納まらなくてはならない臓器などが、本来あるべき場所から脱出してしまった状態のことを言います。ヘルニアは、一概に病気とも言いにくいものですが、決して正常とは言えない身体の状態を言います。 体腔内部の裂隙に迷入したものを「内ヘルニア」と言い、体腔外部に逸脱したものを「外ヘルニア」と呼んでいます。このヘルニアという症状ですが、これはどなたにも起こり得る症状です。多くのかたがたは、なんとなく知っている・・・そのような程度ではないでしょうか。「ヘルニア」であったり、「椎間板ヘルニア」などという言葉もよく耳にします。 「ヘルニア」という言葉を耳にしたことがあると思います。ですので、ヘルニアという症状は、特定のどこか一カ所に生じる異常ではなく、あちらこちらで見られるものなのです。しかも、体内の多くの場所で起こり得るものですから、今はまったくなんともないあなたであっても、この先、ヘルニアになる可能性というのは決してゼロではありません。 よく耳にします「椎間板ヘルニア」というのも、椎間板で起こったヘルニアだということがわかりますね。この機会にきちんと覚えてしまいませんか。このブログでは、ヘルニアに関する話題を書いてゆきますので、目を通して知識をつけておくと良いでしょう。



ヘルニアという症状が、どのような状態を指すのか、前回の説明でご理解いただけたと思います。その椎骨同士を繋げているのが椎間板と呼ばれるものです。椎間板ヘルニアという症状が、ご理解いただけましたか。その中でも、いくつかの代表的なヘルニアをご紹介してゆきましょう。 背骨は身体の中心を通る大変重要な骨ですが、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨など、非常にたくさんの椎骨が連結して出来ているものなのです。もしも背骨が、足や腕の骨のように真っすぐで長い骨だとしたら、背中を曲げたり伸ばしたりすることが出来ませんよね。前回も軽くふれました椎間板ヘルニアですが、この症状になったことがないかたは、まずこの「椎間板」とは何かが、良く分かっていらっしゃらないと思いますので、その説明からです。短い骨を椎間板によって繋げているからこそ、自由に曲げ伸ばしが出来るのです。 さて、それでは本日は、ヘルニアの種類についてお話してみようと思います。この椎間板が、通常よりも突出した状態になってしまったものを「椎間板ヘルニア」と呼ぶのですね。ヘルニアと言いますと、大概のかたは「椎間板ヘルニア」ともうひとつ「鼠径ヘルニア」を思い浮かべるのではないでしょうか。 今回は、もっとも代表的な椎間板ヘルニアです。ですが、実際にはもっと多くのヘルニアがあります。そして、なぜ椎間板がヘルニア状態になるのかと申しますと、椎間板の線維輪が、老化や怪我などによって傷むことで亀裂が生まれ、そのようになってしまうのです。



椎間板ヘルニアの他にも、もうひとつよく耳にするヘルニアで「脱腸」と呼ばれるものがありますね。これも確かに聞いたことはあるでしょうが、どのような症状であるのか、良く分からないというかたも多いのではないでしょうか。これは、鼠径部に発症するヘルニアのことを言いますが、鼠径部といいますのは、男性では陰茎外側、女子では大陰唇のことを指します。 子供のヘルニアは、外鼠径ヘルニアがほとんどを占めていて、小児外科で取り扱う疾患のうちでも、もっとも頻度が高いようです。その部分に、腹腔内臓器が脱出してしまい、腫瘤を形成するものを鼠径ヘルニアと言うのです。脱出した臓器のことを「ヘルニア内容」と言い、その臓器を包む腹膜を「ヘルニア膜」、そして腹壁からの脱出口を「内ヘルニア門」、または「外ヘルニア門」と呼びます。 鼠径ヘルニアは、腹壁が弱くなってしまった老人ですとか、なんらかの重労働をしているかたがた、そしてご婦人などがよく発症します。鼠径ヘルニアは、さらに厳密に言いますと、外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアに区別されるのですが、内鼠径ヘルニアという症状は、ごく稀なものです。また、子供の場合にも発症しますが、その場合には例外なく胎生期からある腹膜鞘状突起が開存することでヘルニア膜となり、発症することになります。 前回の説明で、椎間板ヘルニアが、どのような症状であるのか、ざっとではありますがご理解いただけたと思います。脱腸の正式名称は「鼠径ヘルニア」と言います。読み方は「そけいヘルニア」です。



脳で起こるヘルニアを「脳ヘルニア」と言います。そして、はみ出すことによって周囲の脳組織を圧迫するようになるのです。頭蓋骨が固くしっかりしているために、その内側の容積というのは限られていますね。その脳にヘルニアが起こるということは、他の部位のヘルニアに比べて、命にかかわる可能性が高くなってしまうことは察しが付くと思います。 さて、脳というのは、非常に硬い頭蓋骨という骨で周りを囲まれて守られていますが、その部分においてのヘルニアとは、いったいどのような症状のことを指して言うのでしょうか。これを、脳ヘルニアと呼んでいます。それは分かりますね。脳ヘルニアには、注意したいものですね。 ヘルニアは、驚くことに脳にも起こるのですね。そのため、脳の組織や髄液などが増大したり、たとえば脳腫瘍や血腫などの占拠物が発生したりしますと、脳の中の圧力が高くなってしまいます。そして、頭蓋内部の圧力がどんどん高くなってきますと、脳の組織の一部が圧に押されて正常な位置からはみ出してしまうことになります。もちろん助かる可能性もありますので悲観することはありませんが、怖い症状であることは知っておいていただきたいと思います。 脳には代償機能という機能が備わっていますから、頭蓋内部の圧力を高くする原因が加わったとしても、初めのうちだけは圧が高くならないように食い止めておくことが出来るのですね。ですが、代償機能が崩れてしまうと、内容物のわずかな増大にも耐えられなくなってしまうのです。皆さまご存じの通り、脳は、動物の身体の中において、もっとも大切であり重要な器官と言えると思います。



どなたでも呼吸をするときには、この膜が上下しながら呼吸しているのですね。本日は、この横隔膜のヘルニアについてお話させていただこうと思いますので、まずは、横隔膜とは何か・・・というところからご説明してみたいと思います。胸に強い打撃を受けるなど、何らかの原因によって横隔膜が裂けることがあります。ところが、横隔膜ヘルニアにおきましては、この孔が原因になるわけです。 しゃっくりという症状が、横隔膜の痙攣によって起こるということは、多くのかたがご存じのことと思います。これは、本来ならばしっかりと胸骨にくっついている筈の横隔膜のつながりが弱くなり、そこに臓器が侵入してくることによって起こるヘルニアです。また、先天的な場合が多いものとして「傍胸骨孔ヘルニア」というのがあります。 横隔膜が胸とお腹を区切る膜と言いましても、お口の中に入れた飲食物が食道を通って胃にゆき、そこからまた腸へと進んでいかなくてはなりませんから、横隔膜には、そういった消化器を通すための孔が開いていないといけませんし、太い血管などを通す孔も必要ですから、そういった孔がいくつか開いています。そうしたときに、それまで横隔膜によって上下に分けられていた臓器が裂け目からはみ出してしまいます。それを、横隔膜ヘルニアと呼んでいます。 横隔膜というのは、胸とお腹を区切っている薄い膜のことを言います。他にも、横隔膜系のヘルニアとして、「ボックダレック孔ヘルニア」や「食道裂孔ヘルニア」というのがあります。ですが、横隔膜が、どこにあるどのようなものであるのかまでご存じのかたはそう多くはないでしょう。



最も一般的なものでは、腹部の手術をした場合の創傷部分に見られるもので、それを「腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニア」と呼んでいます。お腹の壁の弱い部分から、内臓が腹膜に包まれたままで脱出してしまう状態を言います。前回の横隔膜のヘルニア・・・いかがでしたか。手術により、腹壁を支える筋膜と呼ばれる強靭な膜に欠損部が出来ることで、ここから腹膜に包まれた内臓が突出してしまうのです。 腹壁ヘルニアは、その名前のとおり、腹部のヘルニアです。ですが、たまに突出したまま元に戻らなくなることもあって、その状態のことを嵌頓(かんとん)と言っています。腹壁ヘルニアでは、腹部表面がふくらんで見えることもありますが、見た目だけでははっきりしない場合もあります。この嵌頓につきましても、後に「嵌頓ヘルニア」というタイトルでご紹介するつもりでいますのでお待ちください。 先天性の原因以外でも起こり得るヘルニアの場合、どなたであっても起こる可能性がありますから、決して人ごとではありません。ですがそのように言われましても、内蔵がお腹の壁のどこに突出するのだろうと疑問に思うかたも多いと思います。あまり耳にしたことのないヘルニアだったとは思いますが、ヘルニアの中ではそれほど珍しいものでもありません。 さて、本日もあまり耳にしないながらも、決して珍しいとは言えない、「腹壁ヘルニア」についてご説明してゆきたいと思います。ヘルニアの突出というのは、大概の場合、お腹の力を抜いたりすることで自然に元に戻ってくれるものです。ごく普通の健康なお腹の状態で、ある日突然に内蔵が突出してくるということは、まず無いと思って良いでしょう。



多くの面で、椎間板ヘルニアと同様です。「椎間板ヘルニア」のところでお話したので、もうお分かりと思いますが、この頸椎の部分にあります椎間板が突出してしまった状態を頸椎ヘルニア、もしくは、頸椎椎間板ヘルニアと呼んでいます。頸椎ヘルニアは、頸椎椎間板ヘルニアと呼ばれることも多いです。そして、それらは7つの椎骨からなっています。 といいますのも、頸椎という部分は、背骨のうちのもっとも上部・・・つまり首の部分を構成している骨なのですね。もちろん、これ以外の年齢のかたでも、発症する可能性はあります。頸椎ヘルニアによって各神経が圧迫されますと、手足の痛みやしびれなどのさまざまな症状が出てきます。今回もまた、少々、聞き慣れないヘルニア・・・「頸椎ヘルニア」のご説明です。 脳に異常がある場合にも、手足のしびれという症状が出ますし、首のこりや痛みが肩こりと連動して慢性的になっているかたも多いでしょう。椎間板の老化が基盤にありますが、それだけでもなく、頸椎への運動による負荷が加わることによって起こります。ですが、これらは頸椎ヘルニアである場合もありますし、万が一、脳の異常であったら、さらに大変なことになりますので、早めに医師に診てもらいましょう。 代表的な症状と言いますと、やはり首の痛みやこりでしょう。第2?7頸椎までは、それぞれの椎骨の間に椎間板が挟まっているのです。このため、頸椎椎間板の変性がある程度進んでいて、なおかつ頸椎への運動負荷の多い年代・・・つまり30?50代あたりが発症しやすい年齢であるということになります。