嵌頓ヘルニア

脱出した腸が嵌頓した場合には腸閉塞となってしまいますから、注意が必要です。しばらくの間、ヘルニアの種類についてご紹介してまいりました。最後の今回は、「嵌頓ヘルニア(かんとんヘルニア)」と呼ばれているヘルニアです。不還納ヘルニアの偶発症に当たるのが嵌頓ヘルニアということになります。 嵌頓ヘルニアは、足の付け根の鼠径部に出来やすいヘルニアです。内臓部分もやはり締め付けられた状態が長期に及びますと、血流の流れが妨げられてしまいますから、そのまま放っておきますと壊死してしまうことになります。ですから、そうならないためにも、なにか体内の不調を感じましたら、すぐに病院で検査を受けてみることが大切です。症状としては激しい痛み、吐き気、嘔吐など、腸閉塞の症状が出現し、早急に整復処置や手術をしなければ、生命に危険を及ぼします。 実際には、さらに珍しいヘルニアもありますし、詳細に分類すればまだいくつもあるのですが、代表的なものはご紹介し終わったのではないかと思います。この「嵌頓」ですが、これは、何かにはまりこんでしまって抜けなくなった状態のことを言います。突出する腹壁の穴が小さい場合には、腸が締め付けられて、血液の流れが妨げられる絞扼性腸閉塞となります。体内のあらゆる部分に出来るヘルニアですが、脱出した臓器を完全に戻すことができる「還納性ヘルニア」と、完全に戻すことができない「不還納ヘルニア」に分類することも可能です。 ですので、どのようなヘルニアであるのか、だいたいの予想がつくのではないでしょうか。よく起こるヘルニアや、稀に起こるヘルニアなど色々とご紹介してまいりましたが、本日で最後にしようと思います。このヘルニアは、孔や亀裂などから脱出した内容物が、脱出孔であるヘルニア門に締め付けられてしまい、元の状態に戻れなくなってしまった状態を言います。


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